昨日は東京都産業技術研究センターが主催した「デザイン講座(正式名称は『デザイン導入実践セミナー 商品企画基礎講座・販売促進企画講座』)」に以前参加した人達、つまりOB、OGの新年会でした。
僕はこのセミナーに、以前会社勤めだったときに参加しました。もう数年前の話です。正直なところここまで、しかも会社を辞めた後に、更に違う開催年度の人達と付き合いが続くとは考えてもいませんでした。昨年、今年と忘年会やら新年会やらが幹事交代で開催されているのですが、参加メンバーは実はセミナー参加年度が異なる人達が殆どで、本来であれば直接的な接点は全くなかったのです。
でも、楽しい。
布団屋さんがいて、樹脂屋さんがいて、鍵屋さんがいて、モータ屋さんがいて、医療機器屋さんがいて、指輪や産がいて。
こう書くと「それでコミュニケーションが成り立つの?」と思われるかも知れません。
でも、しっかり成り立つのです。
共通するのは多分「好奇心」です。
自分のテリトリーにしか興味を持てない人、いますよね。
でもそれって、自分で自分の世界を狭めていると思うのです。
「この人は一体どんな仕事をしているの?」
「この人は一体どんな人達と関わっているの?」
「その素材は自分の仕事と絡めることはできないの?」
業種、職種が違えど、好奇心さえあれば話のネタなんて尽き様もないんです。
因みに今回は両国でちゃんこ会、昨年の忘年会は月島でもんじゃ会でした。次はどうも水道橋近辺で「花見」らしいです。
このつながりは切りたくない、そう思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
2012年01月28日
2012年01月27日
黒鯛と馬 オイルマッチにタガネ彫刻
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アイテムは「オイルマッチ」又は「AQマッチ」と呼ばれるもので、オイルライター用のオイルを入れて使うマッチです。「AQマッチ」の「AQ」は、つまりは「永久」ということらしいです…
オイルライターと異なり、着火棒の口にパッキンが入っている為にオイルが揮発し難く、非常用として重宝するという話もありますね。本体の寸法は、着火棒の出っ張りを除いて凡そ幅30mm、高さ40mm、厚み10mmです。
さてこのオイルマッチ、外側金属の材質が判らなかったので販売店に聞いてみたところ「真鍮です」という回答だったのですが…
これは真鍮ではないですね。周囲切断面の状態から「?」ではあったのですが、いざ彫ってみると彫った面が真鍮色ではありません。そして非常に硬い。超硬タガネの刃先を欠きまくりました…。これでは超硬タガネは使えない、ということで、急遽以前使っていた青タガネ(HSS鋼)に切り替えました。ここ最近はずっと超硬ばかり使っていたので、ここにきて青タガネを使うとは全く考えていませんでしたが、つまりは加工相手の素材によって使い分けなくてはいけない、ということでしょう。本当はもう少し線の幅を広げたかったのですが、硬過ぎてできませんでした。
ああ、欠いた超硬タガネを研ぎ直さなくては…。
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こちらはいわゆる「五徳ナイフ」にオイルマッチを組み合わせたものです。ちょっと場面が小さいので扱いが難しいですが、何とかレイアウトしました。寸法は、突起物を除いて長手方向に凡そ57mm、高さ16mm、厚み15mmです。
こちらは説明書に「本体 真鍮」と書かれていました。彫った面の色が明らかに「黒鯛」と異なるのが判ると思います。本体金属は厚みがあまりない様で、タガネを進めるときに若干の跳ね返り感があり、それが少々彫り難いですね。
「黒鯛」の方も同じなのですが、きらきらした小さい点はダイヤモンドのキュレットを打ち付けることで付けています。
尚、これらはいずれもサンプルとして創ったものです。
使用時の感じをつかむ為に着火テストもしてしまっていますし。
「こういう図案の、こういうアイテムが欲しい」というご要望がありましたら、是非ご相談下さい。
加工費は図案の複雑さや大きさによって変わる為、詳細は都度見積りになりますが、大体の目安としては「黒鯛」位のもので¥3,000〜¥4,000、「馬」位のもので¥2,000〜¥3,000です。これに土台となる品物のお値段が加わります。
持ち込み品への加工も承りますが、素材の種類、形状、状態によりお断りする場合があります。
2012年01月18日
鳳凰彫刻 アレンジ
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かなり小さいライターです |
実はこのライター、元々は煙草のオマケで貰った販促品で、前面には「Camel」のプリントが入っていました。「この手のものはメッキだろうなぁ、ペーパ掛けたら落ちるだろうなぁ」と思いつつペーパでプリントを落としたのですが、案の定下地の色がうっすらと出てきました。ちょっと赤っぽい、銅みたいな色なのですが、彫刻面の色はそうでもない…。うーん、これは何の金属なのでしょう?
まぁこれは売り物にするつもりではないので良しとしましょう。
売り物はこれから少し創ってみようと考えていて、とりあえず渋いところで「オイルマッチ」を手配中です。
しかし彫刻の上手い下手もさることながら、やはりグラフィックのセンスが必要ですね…
2012年01月16日
情報リテラシー(情報を使いこなす力)の必要性
情報サイトを利用した「ステマ=ステルスマーケティング」が社会問題になっています。
いわゆる「やらせ投稿」ですね。
しかし、「匿名の投書」の信頼性を当てにしていたということ自体が、そもそもの「甘さ」ではないでしょうか。
人を動かすモチベーションというのは、残念なことに善意よりも悪意の方が遥かに強く、それに「金」が絡んできたら、僅かの善意なんて尚更埋もれてしまうものです。
例えば電車でお年寄りが乗ってきたとしましょう。そしたら横並びシートに座っている全員が「どうぞ!」といって立ち上がる様な社会だったら、匿名の投書も信頼できると思います。しかし現実はそうではありません。明らかな「善意」を持っている人は極ひと握りで、残りは悪意とはいわないまでも「あわよくば…」な人達です。
そういう人達に「こういった書き込みをすれば儲けになる」という話を持ち掛けたら、それは飛び付くでしょう。自分の利益の為に、利用できるものは利用する。それが人です。
今の社会で「匿名の投書」の信頼性なんて、はなからなかったのですよ。
みんなみんな「情報社会」に夢を見ていて、今現実を叩き付けられている、ということだと思います。
信頼性と匿名性は裏と表。
例えば匿名であっても、利用するに当たりきちんとした身元登録が必要だとしたら、そこはそれなりの信頼性が得られるでしょう。住所、氏名。極端なことをいえば住基番号。でも、その手間と情報流出のリスクを皆嫌うんですよね。つまり「おいしいとこ取り」をしたい人の集まりが、今の口コミサイトの大半を構成しているのではないでしょうか。
魚心も水心も、どっちも豊富にあって、しかもその正体が判らない。
それがリアルなネット社会です。
匿名性を維持して運用しようとすれば、それを利用した悪意は必ず現れます。つぶしてもその裏をかく。「いたちごっこ」とはまさにこのことです。
どうしても信頼できる情報が欲しければ、自身もある程度のリスクを負わなくてはなりません。それが嫌なら、信頼性が低いことを承知の上で利用する。
至極当然のことではないでしょうか。
いわゆる「やらせ投稿」ですね。
しかし、「匿名の投書」の信頼性を当てにしていたということ自体が、そもそもの「甘さ」ではないでしょうか。
人を動かすモチベーションというのは、残念なことに善意よりも悪意の方が遥かに強く、それに「金」が絡んできたら、僅かの善意なんて尚更埋もれてしまうものです。
例えば電車でお年寄りが乗ってきたとしましょう。そしたら横並びシートに座っている全員が「どうぞ!」といって立ち上がる様な社会だったら、匿名の投書も信頼できると思います。しかし現実はそうではありません。明らかな「善意」を持っている人は極ひと握りで、残りは悪意とはいわないまでも「あわよくば…」な人達です。
そういう人達に「こういった書き込みをすれば儲けになる」という話を持ち掛けたら、それは飛び付くでしょう。自分の利益の為に、利用できるものは利用する。それが人です。
今の社会で「匿名の投書」の信頼性なんて、はなからなかったのですよ。
みんなみんな「情報社会」に夢を見ていて、今現実を叩き付けられている、ということだと思います。
信頼性と匿名性は裏と表。
例えば匿名であっても、利用するに当たりきちんとした身元登録が必要だとしたら、そこはそれなりの信頼性が得られるでしょう。住所、氏名。極端なことをいえば住基番号。でも、その手間と情報流出のリスクを皆嫌うんですよね。つまり「おいしいとこ取り」をしたい人の集まりが、今の口コミサイトの大半を構成しているのではないでしょうか。
魚心も水心も、どっちも豊富にあって、しかもその正体が判らない。
それがリアルなネット社会です。
匿名性を維持して運用しようとすれば、それを利用した悪意は必ず現れます。つぶしてもその裏をかく。「いたちごっこ」とはまさにこのことです。
どうしても信頼できる情報が欲しければ、自身もある程度のリスクを負わなくてはなりません。それが嫌なら、信頼性が低いことを承知の上で利用する。
至極当然のことではないでしょうか。
2012年01月08日
舞い上がれ! 鳳凰の彫刻
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正月ですし縁起物をば |
ケースは黒塗りのアルミ製なので図柄は引き立つのですが、アルミは光沢は出ないんですよねぇ。それがちょっと残念(綺麗な光沢が出るか出ないかは、金属の種類で随分と違うのです)。又、元々この名刺ケースは「彫刻の試し用に」と考えて購入してそのまま使っていたものなので、既に周囲に若干の塗装落ちが出てしまっています。それでも黒地に光る彫刻は中々綺麗です。
一つ前のエントリに「グラフィック(=図案)的な要素」と書いたのは、こういった内容のことです。
ところで龍と鳳凰が一体となって舞い吉祥をもたらす姿「龍鳳呈祥」は、龍と鳳凰が婚姻を結ぶことを表しているそうです。龍も鳳凰も独立した図案として使われる一方で、ペアで描かれる図案も又、大変めでたいものなのですね。こう考えると、鳳凰と不死鳥(=フェニックス)の混同はかなりおかしい様に感じます。
因みに、個人的には龍よりも優雅さを感じられる鳳凰の方が好きです。
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下絵です |
僕は以前から写実よりもデフォルメした絵、図案化が好きなので、こういったものを今年は多く手掛けたいですね。誰かが「なるほど!」と手を打ってくれる様な図案を創りたいです。
さて、縁起物ついでに幾つか調べてみたのですが、和の縁起物は言葉遊びが多くて面白いです。
茄子…ものごとを「成す」に通じるそうです。ナルホド、自分のお守りに付いている意味が判りました。
六瓢…6つの瓢箪で「六瓢=無病」だそうです。無病息災。
狸…「他を抜く」に通じ、勝負事の縁起担ぎだそうです。
梟…ふくろうは「不苦労」。
昔から多く用いられてきたモチーフには、やはり人々の「思い」「願い」が込められているのですね。
2012年01月01日
あけましておめでとうございます
2011年12月31日
かんなを手に入れた
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切れる包丁は気持ちが良い! |
大工だった親父が死んだとき、道工具の類の殆どは仲間だった職方さん達にあげてしまいました。電気がんなや墨壷を遺しておいても、素人では使い道もなく、勿体ないだけですからね。とはいっても、後になってから「あれは使いたかったな〜」というものが幾つか出てきて、その一つがかんなでした。
先日線香あげに実家に帰ったときに、たまたまかんなが一つだけ残っているのを見付けました。「お袋、これくれ!」といって持ち帰り、刃こぼれを直して研ぎなおしました。何に使いたかったかというと「まな板を平らに戻したかった」です。
まだ中央部が不完全ですが、今日は時間の都合でここまで。後日もう少し手を入れますが、10年も使ってぼろぼろだったいるまな板が生まれ変わりつつあります。かんな研ぎと併せて包丁も全て研ぎ直しました。切れる刃物は使っていて気持ち良いですからね。これで気持ち良く新年が迎えられます!
因みに、デパート等でも売ってる「すーっと刃先を通すだけで切れる様になるダイヤモンド包丁シャープナー」は、一般的にはダイヤモンド砥粒で包丁の刃先を「細かいのこぎり状」にしてしまいます。砥石を使って刃を付けるのと全く原理が異なるのですね。きちんとした刃が付く訳ではないので、いっときは切れる様になるのですが、すぐに切れなくなります。
当方、横浜市南区唐沢在住です。
お近くにお住まいの方は、こういった仕事もしますので、是非お問い合わせ下さい。
2011年12月19日
たまには制作写真でも
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1/200のダイヤを留めてます |
これはメレダイヤ(小粒のダイヤモンド)の彫留の様子です。中央から左側は既に留まっていて、右側はこれから留める為に石座のみです。
こうやって写真に撮ると「ふ〜ん」ですけど、写っているダイヤモンドは1/200ct、直径が1.1mmです。小さいでしょう。この大きさに爪が4本付くんですよ。
この作業ではピンセットが使えません。はじいて飛んでしまったら、もうどこに行ったか判らない。
なので、石の移動には「ねりけし」を使います。
この指環は、元々の表面は「つるっ」としてます。そこに穴をあけ、両側にタガネで線を入れ、石と石の間をタガネで切り落とし、更にそれぞれの石のところに爪を起こします。石を留める作業は勿論なのですが、「石を留められる状態」にするまでが、実は一番大変なのです。
2011年12月16日
「特殊」な仕事
僕はジュエリーの、いってみれば「特殊加工」も受託しています。
特殊加工とは、取引先の製品制作上「通常は行っておらず、加工できる人がいない」加工です。場合によっては無理難題が提示される場合もあり、試行錯誤が不可欠です。とはいっても納期の関係であまり十分な試行錯誤時間が取れないこともあり、かなり神経にこたえる仕事です。
ですからゴールは「ベスト」でない場合も多々あります。
-もう少し時間が取れれば、もう少し良くなる。しかし時間はない…
つまり、バランスを取りつつ「その状況下でできる最良の結果を導き出すこと」が要求されるのですが、このベストでないことが判っていながら「そこまで!」というのが、非常に悔しいんですね。
内容は様々で、表面処理からタガネ彫刻、レーザ彫刻のデータ作成やその為のフォント作成等、デジタルとアナログの間を行ったり来たり、という感じです。
こういった仕事を、その取引先で内部処理できる様になれば大変楽にはなるのですが、それは裏を返せば自分の仕事が減るということ。
ラクな仕事はありません…
特殊加工とは、取引先の製品制作上「通常は行っておらず、加工できる人がいない」加工です。場合によっては無理難題が提示される場合もあり、試行錯誤が不可欠です。とはいっても納期の関係であまり十分な試行錯誤時間が取れないこともあり、かなり神経にこたえる仕事です。
ですからゴールは「ベスト」でない場合も多々あります。
-もう少し時間が取れれば、もう少し良くなる。しかし時間はない…
つまり、バランスを取りつつ「その状況下でできる最良の結果を導き出すこと」が要求されるのですが、このベストでないことが判っていながら「そこまで!」というのが、非常に悔しいんですね。
内容は様々で、表面処理からタガネ彫刻、レーザ彫刻のデータ作成やその為のフォント作成等、デジタルとアナログの間を行ったり来たり、という感じです。
こういった仕事を、その取引先で内部処理できる様になれば大変楽にはなるのですが、それは裏を返せば自分の仕事が減るということ。
ラクな仕事はありません…
2011年12月12日
金の葉のピアス
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金色の煌きが暖かくも華やかです |
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こちらは金古美とフレンチフックでまとめたもの |
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丸カンを使って一つ一つ編んでます |
モチーフは葉っぱですから、華やかな割にはシックです。フックのすぐ下にはスターダスト加工の珠を下げました。これは実のイメージですね。
併せてアンティークっぽい風合いの金古美でも創ってみました。こちらはチェコビーズと組み合わせています。写真では左からアメジストラスター、ダークブロンズ、グリーンラスターです。
葉っぱが付いているチェーンの部分は、実は丸カンを使ってひとつひとつ編んでます。チェインメイル(=chain mailleです。「不幸の手紙」のchain mailではありません)という金属編みのひとつです。何で市販のチェーンを使わなかったかといえば、この長さで多数の葉っぱのボリュームとバランスが取れるものがなかったからです。このチェーン部分だけでも結構装飾的なんですよ。
これは直販もしますが、近日中に友人のカフェに置いて頂く予定です。
→札幌にお住まいの方は、cafe et craft yue. -カフェ エ クラフト ユエ-さんに置いて頂いております。


















