2019年08月20日

オーダー制作 三色の石の指環

三色の石の指環
三色の石の指環
三色の石の指環
左からシトリン、ガーネット、スモーキークォーツ
随分前にご注文頂いたにも関わらず、MRIに掛かる様な頭痛に襲われたり、手首を骨折したりと災難続きでお待たせしてしまい、先日ようやくお届けした指環です。

お客様のご要望は「黄色、赤、黒の石がこの順に並んだシンプルな指環」。
この色の理由を尋ねたところ、大好きな創作作品に因むそうです。
確かに内容はシンプルですけれども、一般品では中々なさそうですし、ジュエリーショップでオーダーしたらそれなりに高くなってしまいそうですね。

さて、まずは石ですが、シトリン、ガーネット、スモーキークォーツにしました。スモーキークォーツは黒といっても光を通すので(下の写真をご覧ください)グレーともいえますが、透明石と不透明石を並べてしまうとバランスが悪くなってしまいますから、事前にお客様にその点を説明、提案をした上での決定です。
ベースになる指環は平打ちです。平甲丸を使わないのは「爪が不足する為」です。
石を決め、石座を作り、その後に腕側を磨って平甲丸とします。石を留めると若干爪の部分は元の高さから下がりますから、これで全体の形を整えると丁度良くなる訳です。しかも専用型を起こさないので、その費用も掛かりません。

お客様には「イメージ通り」と大変お喜び頂けまして、嬉しい限りです。
ありがとうございます。


余談。

この色の組み合わせは「ドイツ国旗?」とも思ったので(実際は違いましたが)、はじめその関係でネットを見たところ、ヨーロッパには「紋章学」という学問があって、色の組み合わせや配置などが細かく体系化されているのですね。
大きく金属色(金又は黄色、銀又は白)と原色(青、赤、紫、黒、緑)と分けられていて、「金属色同士、原色同士が隣同士に配置されていはいけない」という決まりがあるそうです。
実は三色国旗も「縦三色」の場合にはそれに従っているらしいのですが、何故かドイツをはじめとした「横三色」では守られていないそうです(ドイツは上から黒=原色、赤=原色、黄色=金属色)。
posted by 荒井技巧 at 20:54| Comment(2) | TrackBack(0) | ジュエリー 創作

2019年08月05日

旅立ち

アオスジアゲハ
アオスジアゲハ
アオスジアゲハ
旅立ち
一羽、旅立ちました。

この個体は大変うっかりさんで、変なところ(揺れる葉っぱの先端付近)で蛹化してしまった為に、支えの糸が外れて下に落下してしまっていました。
転がしておくと湿気による腐敗等の心配もありますから虫かごに保護していました。
昨日の時点で蛹の中に模様(羽の模様です)が見え始めていたのでそろそろ羽化するかなとは思っていましたが、今朝気付いたら既にかごの中でぱたぱたと羽ばたいていました。

無事に成虫になれて何よりです。

他にも幼虫は二匹いて、残念ながら一匹は蛹化時に落下したときの衝撃が原因か、蛹にはなりましたが中で死んでしまった様です。
もう一匹はまだ蛹のままで、模様はまだ出てきていません。

因みに、餌としていた木は完全に丸坊主になりました…
posted by 荒井技巧 at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年07月31日

ひねりの指環の複数パターン

ひねり指環
ひねり指環
ひねり指環
最近「ひねりの指環」のデータを何件か作る機会がありました。
しかし、ひとことで「ひねりの指環」といっても、構造的には何通りも考えることができます。

画像で手前/右のデザインでは、平甲丸の稜線が二つに分かれ、その間にひねり面が生まれています。ひねり部分の外側にある面は、ひねりと共に側面に回り込み、それと共に元々の側面は消えていきます。

中央のデザインでは、側面が上側に回り込むことでひねり面に変化しています。このデザインでは新たな面が生じることはない訳です。上側に回り込んだ面は反対側で再び側面へ回り込みます。元々の側面はひねり部分よりも手前で消えます。
ひねっている印象が一番強いのはこのパターンです。

奥/左のデザインは、厳密には「ひねり」ではなく、変形甲丸の上部をこの様な形で切り落として、ひねりの様に見せています。因みに、一律の甲丸形状を論理演算(ブーリアン)で切り落としてもこうはなりません。やはり狙いに応じた形になっています。

似た感じを受けますが、実際には全然違う構造をしているのですね。
もしひねり部分に石を留めたいのであれば、どの位の大きさの石を幾つ並べたいのかで、ひねり部分の長さも幅も変わってきますから、それらを全てコントロールできるデータの作り方をしなくてはなりません。
単純な形の様でいて、作ることが難しい形の代表ともいえるのではないかと思います。

ところで、CADを使い始めると、どうしても論理演算を組み合わせて形を作りたくなるのですが、実際に論理演算が有効な場面は非常に限られています。これらの形を論理演算を駆使して作ろうと思ってもほぼ不可能です。
思い通りの形を作りたければ、とにかく「形の理解」と、「その形をどう作るか」という構造的な考え方が必要になります。


オンラインでのCAD講習も承ります。
但し、僕自身がRhino GoldやRhino Evanceは使っておりません。飾り気のない「Rhinoceros」そのままですので、前者の様な拡張機能部分については、ほとんど説明できないことを予めご了承ください。あくまでもRhinoceros自体並びに「形の捉え方」や「形の作り方」に特化したものとなります。
posted by 荒井技巧 at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ジュエリー CAD

2019年07月30日

自然が作り出す見事なグラデーション

自然が作り出す見事なグラデーション
自然が作り出す見事なグラデーション
今年はプランタのミニトマトが大層豊作でして、ありがたいことに「新鮮な内に食べ切れない」という様な状況になりつつあります。
サラダで食べるだけでなく、新たなレシピを探さないとなりません。

さてそんなトマトが作り出した見事なグラデーション。
大きさと色が綺麗に並びました。
posted by 荒井技巧 at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年07月24日

ロンドンブルートパーズの指環

ロンドンブルートパーズの指環
ロンドンブルートパーズの指環
ロンドンブルートパーズの指環
ロンドンブルートパーズの指環
ロンドンブルートパーズの指環
浮かんだ様な石留です
ロンドンブルートパーズの指環ができました。

ロンドンブルートパーズは、グレーを噛んだ、少し低いトーンのブルートパーズです。
鮮烈な青ではありませんが、逆にそれが派手過ぎない落ち着いた印象です。

さてこの指環は、以前掲載した「石を高く掲げた指環」
ドラバイトはコーヒーの色
CADから実体へ ウラングラスの指環
のアレンジ版で、「少し小ぶりな石を綺麗に見せる」為に創りました(以前のものですと、繊細とはいえ指環自体の場面が大きく、この大きさの石とのバランスが取れないのです)。

iichiの「斫-hatsuri-」に商品として掲載してありますので、興味のある方は是非ご覧ください。
勿論他の石、違うリングサイズでも創れます。

ロンドンブルートパーズの指環(+オーダー制作ご案内)



フーシャ・カシミール・サファイアとロイヤルブルー・ムーンストーン
フーシャ・カシミール・サファイアとロイヤルブルー・ムーンストーン
大きさの合うフーシャ・カシミール・サファイアとロイヤルブルー・ムーンストーンあります。
posted by 荒井技巧 at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ジュエリー 創作

2019年07月12日

庭のミニトマト

純あま
シンディースイート
上 純あま / 下 シンディースイート
ミニトマトのプランタがすごいことになってきてしまったので、支柱を立て直し、整えました。

ミニトマトの純あまとシンディースイートです。
ミニトマトは成り方が美しいですね。毎年思います。
大きさや色が綺麗なグラデーションを作ります。

そして何より「食べられる」(笑)

今年も既に幾つか採りましたよ。
苦手な夏の、楽しみの一つです。
posted by 荒井技巧 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年07月11日

アオスジアゲハの幼虫

アオスジアゲハ幼虫
アオスジアゲハ幼虫
今年も来てくれました、アオスジアゲハの幼虫。

この木は「前のアパートにいた時に庭に勝手に生えてきた」もの。
気が付いたらそこそこ育っていたので鉢に植えました。一昨年は木自体が小さかったので、幼虫に齧られると枯れてしまう恐れがありましたから、可哀そうですが幼虫は小さい内に除けました。でも、この位の大きさになれば、まぁひとシーズン2匹位であれば何とかなるでしょう。
元気に巣立ってくれよ。

あ、蜂除けネット付けないと…
posted by 荒井技巧 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2019年07月10日

レモンクォーツ チェッカーカット

レモンクォーツ チェッカーカット
レモンクォーツ チェッカーカット
「ミネラルザワールド in 横浜 <2019・夏>」にて
そしてこちらはチェッカーカットのレモンクォーツ。

レモンクォーツは加熱か放射線かで色を出しているらしいですね。
天然の色ではありませんが、淡い黄色はとても綺麗だと思います。

大きさが、以前掲載した「中石を高く持ち上げた指環」
CADから実体へ ウラングラスの指環
の枠に留められるんですよ。
posted by 荒井技巧 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ジェムストーン

2019年07月09日

パイライトの小結晶

パイライトの小結晶
パイライトの小結晶
「ミネラルザワールド in 横浜 <2019・夏>」にて
パイライト結晶のピアス
パイライト結晶のピアス
久しぶりに出会いました、パイライトの小結晶。
以前見付けたものよりもちょっと小ぶり?
あと、複合形になっていないのがちょっと残念…

これ、こんな風に「3本の爪」で留めることができます。
大きさと形を考えると、何か別な使い方を考えた方が良いかなぁ…
posted by 荒井技巧 at 19:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ジェムストーン

2019年07月08日

本の紹介「アイドル、やめました。」

アイドル、やめました。
アイドル、やめました。
大木亜希子/宝島社
ISBN987-4-8002-9173-8
画像はAmazonより
少し前に著者の大木さんがラジオに出ていらして、この本の話をされていました。
それで少し気になっていたので読んでみました。

著者の大木さん自身がかつてSDN48に所属し、アイドルとして活動をされていた方です。
紅白にも出場したのに、画面には一切映らなかった。やがてグループ自体も解散。
実はこの本、ネットでは「『セカンドキャリアの本』として読んで、がっかりだった」など辛辣な書評もあるのですが、僕自身は帯に書かれている通り「人生の答え合わせがしたい」という、ご本人の心の整理の為に書くことが必要だったものだと思って読みましたから、それなりにすっと入ってきましたよ。まぁ、ビジネス書的な位置付けで手に取ってしまうと、確かにがっかりするかも知れませんね。そういう本です。

さて、大きいアイドルグループに所属していた人たちが今何をしているのか?
保育士だったり、振付師だったり、広告代理店の社員だったり。
人によっては「アイドル崩れ」とか「負け組」とかいうのでしょうね。そして、彼女たち自身もアイドルを辞める時に、そして辞めてからしばらくは、少なからずこう感じていたみたいです。「十字架を背負う彼女たち」という言葉がそれを語っていますね。
ただ、新しい道を歩き始めることで、そういう思いはどんどん薄らいでいく様です。重要なのは「薄らいだから歩き始めた」のではなく、「歩き始める」ことが先にある、ということです。
よく「やる気なんかなくたっていい、とにかく始めろ。やる気はやっているうちに出せばよい」といいますけれども、それだと思います。
面白いのはそれぞれが活動中に自身の適性を掴んできていたということ、ハードな活動が知らず知らずの内に色々な面を叩き上げていたということ、そしてストレートにこれからの自分の人生と向き合ったこと。
特に最後のは「アイドルなんかちゃらちゃらしてばっか」というイメージを崩されました。相当に悩み、挫折し、苦しんでいる、ということを知りました。むしろ活動中はそれを見せない、感じさせないというのはすごいメンタルだと思います。タフです。

彼女たちは自分の適性に気付いて、別な道を選んだ。
それで良いではないですか。
負けてそこにいる訳ではないんですよ。

僕は元々勝負って大嫌いなんですよ。
だから「勝ち組」「負け組」という言葉は嫌いだし、考え方そのものが嫌いです。人をそういう見方でしか見られない人とは友達にはなれません。
ついでにいうと「Win-Win」という言葉も大嫌いです(笑)。

やりたいことを全てやるには、人生は短過ぎ、人は早く老い過ぎます。
常に何かを選ばなくてはならないのです。
そして、何を選んでも間違いではないし、糧になる。そう思います。
posted by 荒井技巧 at 10:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記